ASKA転院の理由に共依存

昨日ラジオで知ったのだが、医療保護入院させられていたASKAが転院した理由に耳を疑った。

医療保護入院になれば、良くなるか家族の同意なくして出る事はできないはず。

それなのに東京の病院から九州の病院へ転院していたのが不思議だった。

しかしそのラジオの話を聞いて、再犯の理由から病院から出ているのに被害妄想を続ける理由も全て納得した。

報道によると、妻子は盗聴や盗撮を訴えるASKAを薬物による後遺症の疑いと見て医師に相談し医療保護入院させたのだが、保護入院させられたASKAが実家に監禁されていると助けを求め、父と妹が弁護士を通じて退院させたと言う事らしい。

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/12/01/kiji/K20161201013823690.html

なるほど、最悪のパターンがそこに有った訳だ。

妻子からすると、盗聴とか盗撮とかを口にし、言動がおかしくなれば薬物の後遺症を疑うのは当然の事だ。

そして治療と言う事になるのだが、問題は本人の同意を得ているかどうかだ。

本人の同意を得ずに医療保護入院させられれば、家族の裏切りとか監禁という思いがこみ上げてくる。

同意を得ていたとしても、本人に治そうとする意思が無ければ同じ思いが込み上げて来る。

医療保護入院を続けて良くなれば、そこで家族の思いが伝わるのだが、実家の家族が弁護士を通じて出してしまった。

良くもならずに妻子に不信感を抱いたまま出ている事になる。

これは最悪だ。

恐らくASKANお家族はASKAの為を思い、断腸の思いで医療保護入院させたのだと思うが、実家の家族がそれを台無しにしてしまった。

その実家にASKAが薬物に手を出してしまった原点があるのかもしれない。

その原点が共依存。

そして、仕方が無い様に思える医療保護入院させた妻子にも、コントロール型の共依存があったのかも知れない。

AR盗撮という言葉から見えるASKAの状態

AR盗撮という言葉からASKAの状態がある程度分かる。

ASKAはスマホにAR盗撮のアプリを入れられていたと言っていた。

つまり、スマホで監視されていると思っていた訳だ。

ASKA曰く、ズームで200倍まで・・・

この感覚は、「される側」の感覚ではなく「する側」の感覚だ。

どんな高度な技術を使おうとも、基本的な事は変わらない。

盗撮するにはカメラが必要であり、そのカメラは本人に向けられなければ写らない。

自分で持っているスマホのカメラでは200Mのズームなど必要ない。

しかも、歩きスマホしていなければ、スマホは鞄の中かポケットの中で何も写らない。

そうした事からASKAの今の感覚が見えて来る。

つまり、自分の持っているカメラで、自分をズームで写す感覚。

それは他人目線と自分目線の混同を意味している。

つまり、自他境界が曖昧になっている事を示している。

そもそもAR技術とは拡張現実であり、ポケモンGOにも搭載されており、カメラで写した現実の風景にバーチャルの映像を合成する技術だ。

それは、現実の中に妄想が見えている事も示している。

 

ASKA逮捕

ASKAが再び覚せい剤で逮捕された。

50歳以上の再犯率が83.1%と言われる覚せい剤なので予想はしていた。

以前、ASKAと思われるブログに盗聴やら集団ストーカーやら書かれていた事に付いて書いたが、アレは本人だった訳だ。

私としては、好きだったアーティストの一人だっただけに残念だ。

 

私の興味は別にある。

報道で聞く限りでは、家族が支えていたがその家族に騙されたと言っていると聞く。

家族に対して被害妄想を抱いていたと言う事だ。

 

これは推測なのだが、ASKAの家族は献身的に支えていたのだと思う。

だからこそ家族に対して被害夢想を持った様に思う。

但し、再び覚せい剤に手を出した理由がそこにあるかまでは分からない。

 

これは覚せい剤のみならず、精神疾患の患者を支える家族にも共通して言える事なのだが、献身的過ぎるサポートは被害妄想を生む。

その原因は自尊心だ。

家族の役に立たず迷惑を掛けていると思っている相手を励まし懸命に支えようとすると、自尊心が傷付いて行く。

被害妄想は自尊心を傷付けた相手に向けられ、自尊心を傷付ける相手に不信感を抱くようになる。

社会性は信じる事で成り立っているので、不信感の大きさに比例して社会性は失われる。

社会性を失った者が感じる世界が、監視されている感覚だ。

 

人間は集団で生きる動物であり、集団で生きるメリットは天敵から襲われた時の生存確率を上げる事だ。

そして集団に守られて安心感を得て、安心する事でストレスから開放される。

その為の絶対条件が、仲間を信じる事である。

もし、仲間が信じられなければ周りの仲間は敵と変わらず、集団を形成する意味が消失してしまう。

 

つまり、社会性を失うと言う事は、敵に囲まれているのと同じ心境になる為に、監視されている感覚に陥る。

そうなれば常に強いストレスに晒される事になる。

そのストレスに脳がダメージを受けると精神疾患となり、そのストレスから逃れる為に再び覚せい剤に手を出したとも考えられる。

サポートする家族が注意すべき点は、自尊心を傷付けない様に心がける事だ。

具体的には3つの事を心掛ける様にする。

1. 自分が必要とされていると感じさせる事。

2.自分が役に立っていると感じさせる事。

3.感謝する事。

 

その他の注意点は、言動を鵜呑みに信じない事だ。

ASKAは薬物検査の陽性に「事実に反します」と言っている。

多くの人は、これを嘘とか言い逃れと思っているかもしれないが、必ずしもそうとは限らない。

意外と本心で言っているのかも知れない。

とは言え、陽性反応が出たと言う事は、覚せい剤を使用していた事に間違いは無い。

しかし、継続したストレスは記憶障害を生む。

自分でした事を忘れたり、記憶が都合の良い様に書き変えられたりするので、あながち嘘とは言い切れない所もある。

それは言動の全てに信憑性が無いと言う事でもある。