「なぜ人は精神を病むのか: 心を蝕む二次元脳」の広告をgoogle広告で出しているのだが、そこで面白いデータが取れた。
広告はキーワード指定で出しているのだが、そのキーワードを「統合失調症」「幻聴」「妄想」「精神疾患」に指定していて、そのキーワードを含む検索結果に広告が表示される。
googleに広告を出すと、年代層や性別別に表示回数のデータが出る。
その結果が面白い。
連日最も多く表示されているのは、45歳~54歳の女性。
これは、調査や顧客層の40代~50代の女性と合致する。
やはり、40代~50代の女性は危険な年代と言えるのだろう。
知恵袋などのネット掲示板でも、母親の幻聴や被害妄想を心配する子供からの相談を目にする事が多いのだが、相談者も回答者も統合失調症の病名を持ち出す。
それはあまり良い事ではない。
40代~50代の女性は更年期の時期であり、まず疑うべきは更年期障害なのだ。
しかし、幻聴や被害妄想=統合失調症の症状との考えから、すぐに統合失調症に結び付けてしまう。
しかし、治療を受けても一向に良くならない人が多いのが現実である。
そうした人にこそ是非この本を読んで欲しいと思う。
この本は、私の20年の研究の集大成として書いた本で、幻聴や被害妄想は病気の症状とは別物であり、病名で区切って考えるのではなく、ストレスによる脳のダメージとして病気を捉える事を私なりに分かり易く書いたつもりだ。
この本を読めば、治療で幻聴や被害妄想が無くならない理由が分るだろう。
幻聴や被害妄想と言う言葉を使ってしまうと、さも異常な状態の様に思えてしまうが、幻聴や被害妄想を突き詰めれば「脳の補完機能」と言う誰にでも備わっている基本機能である事が分る。
誰にでも備わっている基本機能が投薬治療で治る訳もない。
逆に基本機能が損なわれるのであれば、それは障害である。
その脳の補完機能とは、欠けている情報を周囲の状況から推測して補う機能である。
幻聴や被害妄想と言った物は、補うべき情報が歪んでしまっている為に、正しく補完されなくなっている状態である。
つまり、問題は幻聴や被害妄想その物にあるのではなく、認知を歪めている原因こそが問題なのである。
幻聴や被害妄想は結果であり原因ではない。
原因を放置して結果を変えようとしても、無理な話である。
この本を読めば、原理的な視点から具体的に何をどうすれば良いかが見えて来ると思う。
また、SNSが脳にもたらす悪影響も、原理として理解出来ると思う。
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